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オーバーホールしてますか?(つづき)

昨日の雨が嘘のように晴れましたね!

・・・というわけで昨日の続きを書き込みたいと思います。

オーバーホールの注意点ですが、特に20年以上前のロレックスのスポーツモデルをお持ちの方必見です!

そんなの分かってるよ!という方も少しお付き合いください(笑)

ロレックスの時計ですが、同じモデルでも作られた年代によっていろいろな仕様変更があります。

これはロレックスの魅力の一つで、ロゴの字体が違ったり、ベゼルの色味が微妙に違ったり、中には同じモデルでありながらムーブメントが違うものがあったりと、こういったミステリアスな部分がマニアの心を捉えて離しません。

 

そんな中でも非常に大きな変更が針や文字盤に使われている塗料です。(いわゆる夜光塗料です)

1998年くらいまではトリチウムという塗料が使われており、時計の6時部分の表記がSWISS-T<25となっています。

トリチウムは放射性物質のため、上の表記は簡単に言うと「放射性物質を使用しているが人体には影響ありません」という意味です。

(本当に簡単な説明ですいません。)

ただし、トリチウムの寿命は約12年ですので、今トリチウムのロレックスをお持ちの方はおそらく暗い場所で光らないはずです。

よくアンティークのロレックスで針や文字盤のインデックスの部分が茶色くなったロレックスを見たことがあると思いますが、これは全てトリチウムが経年劣化でやけた状態です。

それに代わって使われたのがルミノバという蛍光塗料です。

文字通り蛍光塗料ですので、太陽や電気の光を蓄えて暗いところで光ります。

約4時間発光し、半永久的に使用できます。

また、2007年頃からはロレックスが発明したクロマライトという塗料が使われ、発光時間は倍の約8時間になりました。

ちなみにルミノバは緑色に光りますが、クロマライトは青く光ります。

現行モデルではロレックスのほぼすべてにクロマライトが使われています。

 

・・・本題はここからなのですが前置きが長くなってしまってすいません。

 

大事なキーワードはズバリ「オリジナル」です。

 

もちろん今はトリチウムの部品は製造されていません。

という事は1998年以前のロレックスを日本ロレックスにオーバーホールに出すとトリチウムの針や文字盤はすでに光らなくなっているのでルミノバを使った部品との交換を勧められます。

もちろん時計の機能としては暗いところで光らないより光る方がいいので、交換される方も多くいらっしゃるようです。

ただ、交換してしまうと「時計の作られた年代」と「その当時の部品の仕様」に違いが出てしまいますので、アンティークの時計としての価値は下がってしまいます。

針や文字盤は時計の顔ですのでオリジナルの状態で針や文字盤のやけや年月を経た渋みを楽しみたい方は針や文字盤の交換をしないことをお勧めします。

(オーバーホールに出す前に相談するかもしくは日本ロレックス以外の時計店でオーバーホールを行うことをお勧めします。)

*日本ロレックスではオーバーホール後2年のメーカー保証が付きます。古くなったトリチウムは針や文字盤からはがれて内部に入り内部の機械を傷つけることもあるため、部品の交換をしない場合はオーバーホールを断られることもあるかもしれません。

長くなってしまいましたが、次回はオーバーホールの料金について書き込みたいと思います。

次回もよろしくお願いします!

 

*内容は個人の見解ですので温かい目でご覧いただけたら幸いです。

 

 

 

 

 

 

 

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