こんにちは!
今日はロレックスを売却する際、査定がダウンする(してしまうかもしれない)事を書いてみたいと思います。
それはズバリ、日本ロレックスでのオーバーホールです。これを見て「おいおい」と思った方も多いと思います。
これからオーバーホールで査定が下がるケースについて書きたいと思います。
通常ロレックスでは3〜5年に一回のオーバーホールを推奨しています。オーバーホールで何をするかというと、内部の分解、洗浄、消耗部品の交換、新しい油の注油、組み立て後の時差のチェック、防水性能のチェックなどを行います。希望すると外装の新品仕上げもしてくれ、(無料)まさに新品同様になって帰ってきます。更に2年間のメーカー保証も付きます。いい事ずくめです。(それなりの料金もかかりますが‥)
もちろんオーバーホール済みの時計は通常査定はアップします。
ただ‥20年以上前のロレックスをお持ちの方は注意が必要です!
ロレックスが好きな方は一回は見た事があると思いますが、アンティークのロレックスで針や文字盤のインデックスが茶色に焼けた個体がありますよね?
あれは1997年くらいまで塗料に使われていたトリチウムが焼けた色です。トリチウムというのは放射性物質で大体10〜12年くらいで発光しなくなります。その後更に明るく、半永久的に光るルミノバという塗料などが使われるようになってきます。
少し話が脇道にそれましたが、もし、持っているロレックスが古くてインデックスが夜光らない場合はトリチウムの可能性が高いです。(6時の辺りにT<25の表記もあります)
その場合、日本ロレックスにオーバーホールに出すとほぼ100%文字盤、針は交換されるはずです。交換を断るとオーバーホールを断られるケースもあります。
もちろんそれにはしっかりとした理由があり、古いトリチウムの塗料が割れて、カケラが時計の内部に入り、故障の原因になるそうです。
そこで最初の話なのですが、ここで針、文字盤を交換してしまうと査定が大幅に下がる可能性があるのです。
というのは、例えば1990年製のロレックスがルミノバの針、文字盤だと作られた年代と仕様が一致しなくなります。
古いロレックスを買われる方は当時のオリジナリティを重視する方が多いため、市場での価値は大幅に下がってしまいます。
ですので保証などは付かなくはなりますが、トリチウムのロレックスをお持ちの方は、信頼できる時計店で極力オリジナルの部品のままオーバーホールしていただくのをお勧めします。もちろん売却を考えないのであれば最新の部品に交換していただいた方がいいと思います。
長くなりましたが、オーバーホールもかなりの金額がかかりますので、ランニングコストを考えると、オーバーホールをしないで売却するというのも一つの選択肢だと思います。
ぜひご相談いただければと思います。
ご来店お待ちしております。